不動産を購入するときに欠かせないのが不動産会社や住宅会社の存在です。不動産の売買取引はほとんどが仲介業者である不動産会社が仲介して取引されています。
不動産を購入する上で不動産会社との関わりは欠かせないものと言えます。そんな不動産会社の数は年々増加しており今やコンビニよりも多いと言われています。しかし、なかには知識、経験が不十分で取引がスムーズに進まなかったりトラブルが多い会社も存在します。
また情報社会の昨今、ほとんどの人が不動産情報は店舗や会社で紹介してもらうのではなくHPやSUUMO、at-homeなどのポータルサイトから情報収集をしています。そのためどんな不動産会社かあまり調べずに取引してしまっているケースが多くなっています。
それでは取引でトラブルが起きたり、悪い物件を購入してしまい失敗してしまうこともあります。だからと言ってどのように良い不動産会社を見分ければ良いのかわからなず不安な人は多いのではないでしょうか?良い物件を購入するためには「良い不動産会社」を利用することが必要不可欠です。
このような不動産会社選びで感じる不安を少しでも解消するために信頼できる不動産会社の選び方、そのコツについてお伝えしていきます。
【この記事を読んで欲しい人】
- 不動産会社の選び方がわからない
- 良い不動産会社と悪い不動産会社の見分けがわからない
- 不動産購入で失敗を避けたい
- 高い費用を請求されそうで不安
不動産流通のしくみを理解しよう
良い不動産会社を見分ける上で重要なことはまず「不動産流通のしくみ」を理解することです。
多くの物件は個人や法人が所有している物件を不動産会社が買主との間に入って仲立ちする「仲介取引」と不動産会社や住宅会社が自社で所有している物件を直接売買する「直接取引」の2種類があります。
ほとんどの人は不動産会社で募集している物件を「不動産会社が所有している物件」と勘違いしているのではないでしょうか?実は多くの物件は仲介取引されている仲介物件なのです。
仲介物件を購入すると「仲介手数料」が不動産会社に支払う費用として発生しますが、不動産会社が売主の物件を直接購入する場合は仲介手数料は発生しないのです。
仲介手数料の片手と両手とは?
仲介手数料の金額は売買価格の3%+6万円×消費税と上限が宅建業法で定められています。
この仲介手数料を不動産会社は買主と売主の双方から受け取ることができます。買主か売主片方から仲介手数料を受け取れる場合は「片手」と言い、双方から仲介手数料を受け取れる取引を「両手」と言います。
実際にお客様を対応していると売主からも仲介手数料を貰っていることを知っている人は少ないです。
このようなしくみがあることは覚えておくようにしましょう。
非公開物件の秘密
不動産会社のHPで見かけられる「非公開物件」が気になる人は多いのではないでしょうか?
この「非公開物件」は主に下記のような理由で非公開になっていることがほとんどです。
- 売主の事情で売却を周囲に知られたくない物件
- 不動産会社が自社で売却できる優良物件
- 募集してもなかなか決まらないような物件
- 他の不動産会社で募集している物件
以上のような物件が非公開物件になっていることが多いです。
ほかの不動産会社で募集中の物件も場合もあるため、非公開物件だからと言ってどこにも出回っていない情報だったり、優良物件ではないという事は覚えておきましょう。
ここで「他社の物件情報を載せてなんのメリットがあるのか?」というと、仲介手数料や紹介料を貰えることです。
他社の物件を自社のお客様に購入していただくと仲介手数料をお客様(買主)から頂くことができ、他社が売主になっている物件の場合は紹介料などを受け取ることができるというメリットがあります。
つまり購入者はどこの不動産会社からでも気になる物件を申し込むことができるという事なのです。
そのため気になる物件を問い合わせるよりも優良な不動産会社から購入した方が安心して購入できる可能性が高いという事です。
不動産会社を選ぶときのポイント
それでは本題の不動産会社を選ぶときのポイントについて説明していきます。
不動産会社を選ぶときに注意するポイントは大きく分けて3つあります。
- 不動産会社のHPを確認する
- お店に訪問する
- 営業マンの対応で判断する
不動産会社のHPを確認する
まずは不動産会社のHPを確認することから始めましょう。
重要な情報はHPから読み取ることが出来ます。
物件情報に目が行きがちですが、物件情報以外にも確認できることが多くあります。
- 掲載している物件数
- 営業マンのプロフィール
- 会社の強み
特に上記のポイントを確認するようにしましょう。
掲載している物件数
掲載している物件数が多い会社はそれだけ売主からの信頼があると言えます。しかし、前述したように他社の不動産情報も掲載している場合もあるため掲載物件数が多いからと言って安心するのは危険です。
複数の会社のHPに掲載されている物件は複数社に売却を依頼している物件のためそれ以外の物件の数を確認してみましょう。
営業マンのプロフィール
営業マンのプロフィールを掲載している会社もあります。事前にどんな人が営業マンとして働いているか確認するだけでも印象が変わってきます。
記載内容には業界経験年数や保有資格なども記載されていることが多いためプロフィールがある場合は必ず確認しましょう。
会社の強みを確認する
不動産会社といってもそれぞれに得意にしている分野が異なっています。
事業系の物件、住宅系の売地・住宅、賃貸、マンションなどそれぞれ得意にしている分野があります。戸建てを探しているのにマンションに強い不動産会社では良い物件を紹介してもらえる可能性は低いと言えます。
HPを見て掲載件数が多い物件の種類を見るなどして得意分野を見極めるようにしましょう。
実際にお店を訪問する
気になる不動産会社をHP上で確認できたら次は実際にお店に訪問してみましょう。
HP上では雰囲気が良く好印象でも実際にお店を訪れてみると、対応が悪かったりお店が汚かったりすることもあります。
働いている人の雰囲気も感じることができるため必ず訪問するようにしましょう。訪問する際は事前に予約してから行きましょう。突然の訪問だと営業マンが不在で対応してもらえないこともあるためです。
来店したら
- お店の清潔感
- 働いている人の雰囲気
をチェックするようにしましょう。
営業マンの対応で判断する
お店に行くと営業マンが担当として物件の紹介、案内、ローンの相談など対応をしてくれます。
不動産営業マンは成約件数や売上に応じて給料が変動するため、申込を貰おうと必死に営業してきます。なかには物件の不都合な部分にあまり触れずに紹介してくる人もいるため、見た目や資格(宅建士、FPなど)だけで判断することは危険です。
営業マンは基本的にはランダムで決まるため悪い営業マンに当たってしまうと、良い住宅購入はできないので見極めは重要です。
営業マンの対応を見極める上で下記の内容を確認して判断してみましょう。
- 親身になって対応してくれる
- 物件の悪いところも教えてくれる
- 住宅ローンや諸手続きに詳しい
この3つを意識しながら対応してもらうと良い営業マンか判断できます。
親身になって対応してくれる
お客様の希望条件が細かかったり、購入しなさそう、または購入できない人には冷たい対応をする営業マンはたくさんいます。家庭の状況や背景など複雑な事情がある場合でも親身に話を聞いて対応してくれるとそれだけで信頼できます。
物件の悪いところも教えてくれる
良い営業マンは物件の良いところだけでなく悪いところもしっかりと伝えてくれます。
調子のよいことばかりで良い事しか言ってこない場合は注意が必要です。聞く前に悪いポイントも素直に教えてくれるか注意してみましょう。
住宅ローンや諸手続きに詳しい
物件を購入する人の8割がローンを組んで購入しているため必然的に住宅ローンの知識は営業する上で必要になります。
住宅ローンの質問をしてはっきりと返答できない場合は要注意です。住宅ローンも金融機関や選ぶ商品によっては損することもあるため住宅ローンの知識を持っていた方がし最適な提案をしてもらうことができます。
その他にも物件購入は登記手続き、リフォーム、引っ越しなど様々な手続きが発生します。お客様の立場にたって様々な手続きのアドバイスをしてもらえるかも重要なポイントです。
まとめ
このようにより良い物件を購入するためには物件選びよりも不動産会社を選びの方が重要です。
しかし、住宅購入が初めての場合は不安も多くいきなり良い不動産会社を選ぶことは難しいため複数社を見比べるようにs手いましょう。
最終的にはポイントを理解しつつ自分で良い不動産会社を選べるようにしましょう。
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