物件を購入する際に新築住宅と中古住宅のどちらを購入するか迷う人は多いのではないでしょうか?
『新築が良いけど費用がどのくらいかかるかわからない』『中古は古くて不安』『新築と中古の違いがよくわからない』などわからない事が多いから迷って悩むはずです。
新築も中古もメリット、デメリットを把握し自分にどちらがあっているか知っておけば迷わず購入することが出来ます。
この記事では新築住宅と中古住宅の違いについて解説しているので是非参考にしてみてください。
新築と中古の違いとは?
新築と中古の定義
そもそも新築住宅と中古住宅の違い、判断基準はなんなのでしょうか?
これは以外と知らない人が多いです。
新築の定義は法律で決められており、築後1年未満の一度も人が居住の用に供して(一度も人が住んでいない)いない住宅の事を指します。
この新築された日の判定は建築後の「検査済証」の日付で判断します。
※検査済証とは建築後に完了検査を受けた建物に発行される書類です。
「建築基準法に守られて建築された建物」という証拠になります。
反対に中古住宅は築後1年以上経過しているか、一度人が住んだことがある家の事を指します。
そのため築後1年以上経過してしまうと、一度も人が住んだことがなくても中古住宅の扱いになってしまします。未入居中古物件とも言ったりします。
価格の違い
定義がわかったところでそれぞれの違いについて説明していきます。
まず一番違うところは『価格』です。
新築と中古ではかかってくる費用の項目が変わります。
新築の方が項目が多いため基本的には中古より高くなる可能性が高いです。
ではそれぞれの費用の項目を比べてみましょう。
■新築でかかる費用
- 地盤調査
- 地盤補強工事(必要があれば)
- 設計費用
- 建築確認、検査費用
■中古でかかる費用
- 仲介手数料
- リフォーム費用(必要であれば)
ざっくり大きな違いは上記の項目になります。
もちろん上記の項目以外に登記費用、融資手数料(保証料)、火災保険料などかかる費用はありますので注意がが必要です。
項目を見てみると新築の方が中古に比べて費用の項目が多いことがわかります。
更に新築の場合だと土地を所有していなければ、土地探しから必要になるため土地の購入費用も必要になります。
中古の場合は土地・建物込みでの価格になり地盤調査や設計費用、建築確認の費用などは必要ありません。
必要な費用となると不動産会社に支払う仲介手数料、リフォームが必要であればリフォーム費用くらいになります。
ただし立地や間取り、築年数によっては新築より中古の方が高い費用が掛かる可能性もありますが、基本的には新築住宅の方が必要な費用の項目が多く価格が高くなる可能性が高いと言えます。
新築と中古のメリット・デメリット
新築のメリット
新築のメリットはやはり全てが『新しい』ことです。新築の一番のメリットと言えるでしょう。
更に使用している設備や建築資材など最新のものが使用できるため、そこの中古にはないメリットです。
建売住宅の場合であれば間取り、設備は決まっていますが、注文住宅であれば自由な間取りで好きな設備、壁紙の色など様々なものが自分で自由に選択できるため、選択肢は中古よりも多くなります。
まさに自分に取って100点満点のお家にできるという訳です。
〇新築のメリット
- 建物や設備が新しい
- 間取の自由度が高い
新築のデメリット
反対に新築のデメリットは何が考えられるでしょうか?
一番に考えられるのは先ほども触れましたが『価格が高い』ことです。
さらに費用がどのくらいかかるか不透明な点もデメリットと言えます。
建売住宅であればかかる費用などある程度は明確になっているため問題ないですが、注文住宅の場合はどのくらいの費用が掛かるかのかわからないことが多いです。
ハウスメーカーや工務店によっても様々ですが、どこまでが標準装備でどこからがオプションで追加料金がかかるかなど不透明なことが多いため、打ち合わせのたびにどんどん費用が膨れ上がっていくこともあります。
もう一つのデメリットが完成までに時間と労力がかかることです。
一般的に新築の工事着工~完成までは3ヶ月~6ヶ月かかると言われています。
着工までの土地探しやプランの打ち合わせなども含めると一年以上かかる場合もあります。
休みの日は何回も細かい打ち合わせなどを行わなければいけないため時間と体力が必要になります。
これは新築のデメリットであり大変な一面でもあります。
〇新築のデメリット
- 価格が不透明で高い
- 建築まで時間がかかる(3~6ヶ月)
- 打ち合わせなど時間と労力がかかる
中古のメリット
中古のメリットは新築の反対で価格が安くなるケースが多いことです。
これは立地や間取り、築年数によっては新築の方が安く済む場合もあるため一概には言えませんが、中古の方が価格が安いの物件も多いため比較的安くなる場合が多いと言えます。
また新築の場合だと完成するまで実物は確認できませんが、中古の場合は購入する物件を実際に見て買うかどうか判断することができます。
外観や間取り、設備などお家の雰囲気も確認した上で判断することが出来ます。
〇中古のメリット
- 価格が安い
- 購入物件を目で見て判断できる
中古のデメリット
中古のデメリットは当たり前ですが、新築に比べて設備が古いことです。
設備が古いことでリフォームの費用が掛かることもデメリットと言えます。
特に水回りの設備(洗面化粧台、ユニットバス、キッチン、ボイラー、トイレなど)は使用感が出やすく、交換する人も多いため費用が予想より多くかかってしまうこともあります。
また中古の場合だと売主が建物の書類などを紛失してしまったり、築年数が古いと設備の使い方や建物の仕様がわからないこともあります。そもそも所有者が相続で所有していると「住んだことがないからわからない」なんてこともあります。
このような場合だと、どのような構造、工法、断熱材の種類などわからないことも多々あります。
工法によっては間取りの改変やできないリフォーム内容も出てくるため注意が必要です。
そういった見えない部分の詳細がわからない可能性があることもデメリットと言えます。
〇中古のデメリット
- 設備が古い
- リフォーム費用が掛かる場合がある
- 建物の詳細な情報がわからない事がある
新築と中古お得なのはどっちか?
新築と中古のメリット、デメリットはわかったところでどちらがお得なのでしょうか?
これは人それぞれで新築、中古それぞれ向いている人の特徴があります。
ではいったいそれぞれどんな特徴があるのでしょうか?
新築に向いている人
新築に向いている人は個人的には以下の三つが挙げられると思います。
- 土地を持っている
- 予算、時間に余裕がある
- 希望の間取がある
まず希望の間取が細かく決まっている人は新築がお勧めです。
どうしても中古だと間取りが決まっているため(当たり前ですが、、、、)
細かい間取りの希望がある場合は新築が良いでしょう。
次に注文住宅であれば土地があるかないかで費用がかなり変わってきます。
すでに土地を持っている人であれば、土地探しの手間がないためプランをスムーズに進めることが出来ます。
そのため時間にも余裕が出てきます。
逆に時間に余裕がない場合などは注文住宅は労力がかなりかかります。
時間に余裕がなくすぐに引っ越しが必要な場合で、新築が希望の場合は建売住宅がお勧めです。
中古に向いている人
逆に中古に向いている人は
- 間取に細かいこだわりを持っていない
- 立地(エリア)重視で探している
- 広い家が欲しい人
以上の三つが挙げられます。
新築とは違い間取に細かい希望がない場合は中古がお勧めです。
また中古は一部屋が大きい家が多いため、広い家が欲しい人にも向いています。
昔は今ほど建築費用が高くなかったため間取りが広いお家が多くあるためです。
さらに希望のエリアに土地や新築建売はないけど、中古であればある場合もあります。
物件を探す条件として立地(エリア)を重視している場合でこういったパターンの場合も中古が良いでしょう。
買ってはいけない人
最後に新築、中古問わずに購入するタイミングではない人もいます。
夢の一軒家欲しさに焦って購入することは禁物です。
現在の収入、家族構成、借入状況など資金計画をしっかり行わずに無理して住宅ローンを組んで購入すると月々の出費が多くなり、返済が難しくなってしまうなんてことになってしまったら大変です。
まずは損しないように現状を把握することが大切です。
購入前にいくら住宅ローンの借入ができるのか?そもそも審査が通るのか?
など気になる人はこちらの記事を是非参考にしてください。
まとめ
新築と中古の違いはお分かりいただけましたでしょうか?
今回のまとめです。
〇新築と中古の違い
- 価格の違い
- 築1年以内で未入居が新築
- 1回でも人が居住すれば中古
〇新築のメリット
- 建物や設備が新しい
- 間取の自由度が高い
〇新築のデメリット
- 価格が不透明で高い
- 建築まで時間がかかる(3~6ヶ月)
- 打ち合わせなど時間と労力がかかる
それぞれのメリット、デメリットを理解して自分に合った物件を選ぶようにしましょう。
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